先週に引き続き、外部の産状が優れた個体だけでなく、さらに内部に高品位ルースが採れるほどの澄み切った高透明度を有する宝石レベル極美結晶のみにこだわって、今年最後の宝石結晶シリーズ、【宝石結晶コレクション3】特別出品を行います。サイズ:約16x7x6mm産地:Capo do Lana mine Rodrigo Silva district Ouro Preto Minas Gerais Brazil.名高くブラジルのオウロ・プレット、カポン・ド・ラーナ鉱山からのカット級多色・濃色インペリアルトパーズの天然単結晶標本、ご覧の通りクラックや内包物に満ちているほとんどのインペリアルトパーズ個体と一線を画し、凄まじい高透明度を示すカット級結晶の内部に、両端の赤味の強いタンジェリンの領域は中段に漂うピンキッシュパープルの色帯を内包し、結晶全体は濃厚な極彩色に呈するカット級インペリアルトパーズの多色・濃色の天然単結晶標本です。一般的なFタイプトパーズの短庇面式結晶ではなく、OHタイプであるインペリアルトパーズの高雅な細長い錐式結晶に整え、強烈な硝子光沢が結晶全面に走ります。約5億7000万年前に形成したペグマタイトの内部に生成され、長い年月を経てそのペグマタイト自体さえ粉々に風化された保存環境の厳しい堆積層から産出されることで結晶の内部はイングルージョンやクラックに満ちた一般的な個体を遥かに超え、ご覧の通りインペリアルトパーズにして内包物やクラックは少なく、ゼリーのような凄まじい高透明度を示す個体は展示される際にカット級原石ならではの宝石的な演出を作り出し、さらにカット級透明度と希少カラー両方の品質を備える個体は極めて稀です。最も特筆すべきことはやはりこの市場ではなかなか出会えない印象的な特異多色・濃色産状で、結晶に両端の赤味の強いタンジェリンの領域は中段に漂う濃厚なピンキッシュパープルの色帯を内包し、一般のトパーズより屈折率の高いインペリアルトパーズの強光源を与える際に放つ目を奪うような高彩度の輝きはもちろん、注目すべきこちらの個体は一般的な光源環境でも結晶全体は濃厚な極彩色に呈し、煌めくブラジルの宝石鉱物コレクションに欠かせない皇帝黄玉の特に得難いカット級多色・濃色インペリアルトパーズの天然単結晶標本です。 宝石の国として知られる以前のブラジルの発展は金の採掘と深く関連し、カリフォルニア州よりも100年近く早く、人類の史上初で最も長いのゴールドラッシュは1690年代から19世紀にかけ、ブラジルのミナスジェライス州で発生しました。1690年代に、先住民を奴隷として捕らえるために探索していたポルトガルの入植者はミナスジェライス州にて初めて大規模な金鉱床を発見し、情報を得た90万人以上のヨーロッパからの入植者とアフリカ人奴隷はブラジル南東部の金鉱地帯に流入し、1725年までにミナスジェライス州はブラジルの全人口の半分を占めるほど成長しました。このような歴史の背景として、オウロつまりポルトガル語では金を意味する言葉にちなんで命名された地域はブラジルには多く存在します。ミナスジェライスの旧都であるオウロ・プレート(黒い金)をはじめとして、ミナスジェライス州南部のオウロ・ブランコ(白い金)やアマゾナス州の都市オウロ・ヴェルデ(緑の金)など、いずれも金の採掘の歴史と深く関わる地域です。黒い黄金を意味するブラジルのミナスジェラス州旧都であるオウロ・プレットは歴史の長い鉱業都市で、17世紀末にこの地域に金鉱が発見され、最初に西にピラール、東にアントーニオディアスという2つの鉱山集落が建設され、やがてゴールドラッシュが起きたこの地域は人口が爆発的に増え、1711年に鉱山植民都市ヴィラ・リカ・デ・アルバカーキとして成立しました。金鉱の発見からわずか40年ほどの間に10万人を擁するラテンアメリカで最も人口の多い都市に、1745年にはミナス・ジェライス地方の首府となりました。黒い鉄鉱脈から金を採掘することにちなんで1823年に黒い黄金を意味するオウロ・プレットに改称したこの地域はダイヤモンドの古典産地であるディアマンティナ地区並みのブラジルの最も古い歴史的鉱業地域で、ブラジル帝国の最後の皇帝であるドム・ペドロ2世の考案によって1876年10月12日にブラジル最初の鉱業学校であるエスコラ・デ・ミナスもオウロ・プレットに設立され、この学校が主導する探査プログラムで名を馳せるインペリアルトパーズの鉱脈を発見し、1969年にエスコラ・デ・ミナス鉱業学校はオウロ・プレット連邦大学に編入され、旧校舎は偉大なるブラジリアン宝石鉱物コレクションを展示するオウロ・プレット鉱物博物館として公開されています。オウロ・プレットの堆積鉱床はその元と思われる約5億7000万年前に形成したペグマタイトから由来し、長い年月を経てそのペグマタイトが粉々に風化された50m以上もある厚い堆積層(画像9:鉱山の風景)の内部から採掘されるため、保存環境の悪い堆積鉱床の原因で産出される結晶にはイングルージョンやクラック、ダメージの激しい個体が多く、またこの風化帯鉱脈はオウロ・プレット西部の郊外にほぼ東西走向(画像10)で分布し、主にヴェルメリャン、カポン・ド・ラーナ、ドン・ボスコの三つの鉱山から採掘されます。インペリアルトパーズのインペリアルは二つの意味を持ちます。一つ目は文化的意味、インペリアルとは帝国、皇帝を指し、それはロシア王室ロマノフ朝(赤系のトパーズの最も古い産地はロシアのウラル山脈のため)とブラジル皇帝ペドロ2世の二つの説はありますが、定説はない。二つ目は鉱物学的意味、インペリアルの名を冠するのはただ見栄え良くするためではなく、鉱物学にトパーズの化学式Al2SiO4(FOH)2の水酸基OHの割合をフッ素Fより上回るものをOHタイプだと分類され、インペリアルトパーズはその正式亜種名です。Fタイプの一般的なトパーズの短庇式結晶と比べ、OHタイプのインペリアルトパーズは細長い錐式産状が特徴で、また紫外線による退色現象がなく、屈折率も上回っています。一般的なオレンジ系結晶と違って、レアカラーとして知られるピンクインペリアルトパーズごく稀な割合で産出され、また加熱処理で一般的なインペリアルトパーズをピンクに変化することが知られるが、結晶の内部に含まれるイングルージョンと結晶の熱膨張率の違いで内部にさらにクラックが大量発生し透明度が大幅に落ち、破裂する可能性も極めて高いです。また、加熱処理された結晶の鑑別は簡単で、強い青白の蛍光が確認できる結晶のほとんどは加熱されたもので、こちらの結晶は真紅の強蛍光(画像8)が確認できる天然物です。こちらの標本は名高くブラジルのオウロ・プレット、カポン・ド・ラーナ鉱山からのカット級多色・濃色インペリアルトパーズの天然単結晶標本、ご覧の通りクラックや内包物に満ちているほとんどのインペリアルトパーズ個体と一線を画し、凄まじい高透明度を示すカット級結晶の内部に、両端の赤味の強いタンジェリンの領域は中段に漂うピンキッシュパープルの色帯を内包し、結晶全体は濃厚な極彩色に呈するカット級インペリアルトパーズの多色・濃色の天然単結晶標本です。一般的なFタイプトパーズの短庇面式結晶ではなく、OHタイプであるインペリアルトパーズの高雅な細長い錐式結晶に整え、強烈な硝子光沢が結晶全面に走り、UVライトで赤紅の強蛍光(画像8)を放ちます。約5億7000万年前に形成したペグマタイトの内部に生成され、長い年月を経てそのペグマタイト自体さえ粉々に風化された保存環境の厳しい堆積層から産出されることで結晶の内部はイングルージョンやクラックに満ちた一般的な個体を遥かに超え、ご覧の通りインペリアルトパーズにして内包物やクラックは少なく、ゼリーのような凄まじい高透明度を示す個体は展示される際にカット級原石ならではの宝石的な演出を作り出し、さらにカット級透明度と希少カラー両方の品質を備える個体は極めて稀です。最も特筆すべきことはやはりこの市場ではなかなか出会えない印象的な特異多色・濃色産状で、結晶に両端の赤味の強いタンジェリンの領域は中段に漂う濃厚なピンキッシュパープルの色帯(画像23456)を内包し、一般のトパーズより屈折率の高いインペリアルトパーズの強光源を与える際に放つ目を奪うような高彩度の輝き(画像7のみ:暖色系スポットライト環境)はもちろん、注目すべきこちらの個体は一般的な光源環境(画像123456)でも結晶全体は濃厚な極彩色に呈し、煌めくブラジルの宝石鉱物コレクションに欠かせない皇帝黄玉の特に得難いカット級多色・濃色インペリアルトパーズの天然単結晶標本です。この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。注意事項※写真は白熱灯/スポットライト(画像7のみ)/UVライト(画像8のみ)環境で撮影しております。※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。※台座やミネラルタックは付属しません。※評価新規の入札者様はご入札する前に質問欄にご購入意思のご表示をお願い致します。 意思表示のない場合はご入札を取り消しさせていただきます。 ご了承ください。不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。