アントニオ・デ・ロルカ 1世 -Antonio de Lorca Garcia- 1847年 クラシックギター

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沢山の閲覧、ご質問を頂きありがとうございました。大変お待たせ致しました。本日よりこのロルカ・ガルシアを随時お値引きしてまいります。売り切りで出品を続けようかと思いますので、ぜひ引き続きお付き合い・ご検討頂けますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。アントニオ・デ・ロルカ・ガルシア -Antonio de Lorca Garcia- (1798 年 - 1870 年) は、19 世紀のスペインにおいて最も影響力を持ったギター製作家です。家族の伝統を 20 世紀まで引き継ぎ、キャリアの後半には当時の主流となりつつあった大型ボディのギターを製作するようになります。隆盛を極めたロルカ王朝ですが、1929年のロルカ3世(アントニオ・デ・ロルカ・ラミレス)の死とともに終焉を迎えます。”アントニオ・デ・ロルカ・ガルシア(1798~1870)、アントニオ・デ・ロルカ・ピノ(1836~1909)、アントニオ・デ・ロルカ・ラミレス(1875~1929)”スペイン・マラガにおけるロルカ王朝3世代に渡る弦楽器製作者は、ギターの歴史において決定的な役割を果たしました。彼のギターは、フェルナンド・ソルが生徒たちに勧めていたといわれております。1848年、ロルカI世は「優れた声を持つギター」の展示に関する展覧会において、「ソシエダ・エコノミカ・デ・アミーゴス・デル・パイス」から銀メダルを授与された事を皮切りに、キャリアにおける一つの最高潮を迎えます(この「銀メダル」は現代で言うところの2位を表すものではなく、産業毎に種類が分かれていたそうです)。本器は、その栄光の前年に製作された大変貴重な作品です。このタイプのイベントにおいて他に確認のとれる3人のメダル受賞者は、ギターマスターのホセ・ベルナス、1851年ニコラス・デル・パジェ、1858年アントニオ・デ・トーレス・フラドらで、フレンズ・オブ・ザ・カントリー・ソサエティから授与されています。本出品物ですが、彼が49歳の時につくられたものとなります。ロルカ1世は72歳で逝去しますが、まさに脂の乗り切った時期に製作されたものでしょう。同年の別個体においてはジョン・レイがコピー作品を作っています。ロルカの評判が高まるにつれ、彼らの工房はアントニオ・デ・トーレスやフリアン・アルカスなどのギター界の著名人たちの目的地となります。トーレスが精力的にギター作りを開始したのが1850年代に入ってからとされておりますので、彼にも多大な影響を与えた可能性があるでしょう。その後トーレスはアルカスの影響で次々と名器を作り出していくこととなり、その中でも特に有名な作品「ラ・レオナ」は1856年に作られました。ロルカ家のギターの希少性は、現在確認可能な数本のギターによって示されております。・1835 ホセ・ロマニリョス コレクション・1838・1840 オースティン・マリー コレクション・1847 アンヘル・ルイス・カニェテ コレクション・1847 当器・1850・1870 ペルナス ヴァイオリン スタイル ヘッドストック スモール ボディ カラー ラベル・1871 アンヘル・ルイス・カニェテ コレクション・1889 フアン パルガ 9 弦・1904・1906・未日付・1910-1920・1913・1925この中からアントニオ・デ・ロルカ・ガルシア 1847年(カニェテ所蔵もの)について、下記の補足を記載します。ホセ・ルイス・ロマニリョス・マリアム・ハリス・ウィンスパーらがExposicin de Guitarras Antiguas Espaolas (p. 31)に掲載。また、La Guitarra Espaola (p. 145)にも掲載。ロルカの工房は、スペイン・マラガのジャーナリストや作家たちをも惹きつける事となります。スール新聞がマラガの工芸品の艶出しを紹介した1943年3月14日の2234号の付録には、「マラガのロルカ家」というタイトルの記事があります。”マラガにはギターの製作において本当に美しい歴史があり、今のところクレモナと比較するのは誇張かもしれないものの、バイオリンのアマティ家とストラディバリウス家とギターのロルカ家を比較してください。この家の最後のメンバー(ロルカ3世)が姿を消してから、数年が経過したことを忘れてはなりません。製作家としての彼の名声は真に値するものであり、彼の名前と彼の楽器は世界中に知られています。”フランシスコ・ベハラノ・ロブレス:パコ・ペルチェレスは、彼らについてこの様に言い残します。-ロルカ・ガルシアとその子孫は、アルメリアのアントニオ・トーレスと同様に偉大なギター製作者であり、真の職人であった-製作者:Antonio de Lorca Garcia制作年:1847年表板:松横板:マホガニー裏板:マホガニー弦長:650mm内部の緻密な作り込みをご覧ください。音は未だに生命力に満ち溢れ、太く甘美に歌います。輸送用のケースに入れてお送りします。【状態について】ボディ状態:Excellent(かなり綺麗な状態と評価します)ラベル状態:Excellent(かなり綺麗な状態と評価します)補足:表裏板にクラックの修正跡あり。丁寧に修繕されています。裏板の方は全体的にかなり綺麗なので分かりにくいですが近くで見ると分かります。ネックはほぼストレートです。演奏上のコンディションは整っています。※ご注意ください・製作から177年が経過しています。ヴィンテージにご理解のある方のみご検討ください。・お取引と直接関係のないご質問(興味本位のご質問等含め)にはお答えを控えさせて頂きます。・個人の出品ですので、完全完璧をお求めの方はお控えください。・返品・返金はできません。お届けまで誠意を持ってご対応します。ギターケース内部が動かないようにきっちりと固定し、ケース外側にプチプチを丁寧に敷き発送致します。売り急いではおりません。海外でも博物館に収蔵されるレベルの楽器です。出品を取り下げてもうしばらく私が所有し続ける可能性もあります。長文お読み頂きましてありがとうございました。喜んでいただけるよう丁寧なご対応を心がけます。

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